ローン金利 24回まで 0%

当サイト上で、24回までの
ショッピングクレジットで
商品ご購入の場合、
ローン金利が0%になります。

お申込期間
2018年10月22日(月)~ 未定
対象商品
新品・中古品
(ジャンク品は含まず)
対象ご購入
総計
100,000円(税込)以上

キャンペーン期間中はスキップ払いはできません。
分割払い手数料はビデオ近畿が負担いたします。

ビデキンちゃんが行く

【レポート】 ビデキンちゃんが行く ~AfterNAB2015~

今回は5月21と22日東京の秋葉原で開催されたAfterNAB2015に行ってきました。秋葉原というとオタクの聖地で、メイドさんとかそこら中にいるのかとおもいきやそんなことはありません。聞くところによるとすぐそばを走っている中央通りを挟んで反対側がメッカだそうです。今回はAfterNAB2015が目的です。 駅正面にそびえ立つUDXビルの会場に向かいましょう。

まずはカメラからと思ったんですが、ソニーやパナソニック、JVC、池上通信機などは出展していません。ちょっとさみしい気もしますが、この会場では大きなブースを構えているキヤノンでXC10から見てみましょう。

キヤノンXC10。カタログにはNEW Xシリーズと表紙に印刷されていましたので、今後4Kカメラのラインナップが揃って行くものと思われます。XF205のような小型ビデオカメラがIBCかInterBEEあたりに発表になるかもしれませんね。楽しみです。

XC10の液晶表示は明るいところでも見やすいですね。タッチパネル操作ですが、右にあるステックでも同様な操作が可能になってます。

本家NABで来た時より気持ち大きいような印象ですね。会場が違うと大きさの感覚も違って来るようです。ここの会場は全体的に照明が明るいですがLCDの画面も見やすくてタッチパネルの操作も感じいいです。指が太い人には操作しづらいかもって感じでしたが、横にジョイスティックがあって手袋をしていたりしても操作ができるようになっています。4K収録はキヤノン独自のXF-AVCコーデックとなっており、記録した画像も確認したかったんですが、メモリーカードが入ってなくて確認できませんでした。うちでも12日にデモをしますので、詳細はその時にレポートしましょう。

ほかにはEOS C300 Mark IIがでてました。いずれも4Kで撮れるカメラなんですが、XC10は3840×2160なんで放送用の4K解像度、UHDなんですね。C300 Mark IIは4096×2160ですからデジタルシネマの4Kです。ほかにもXC10は8bitでC300 Mark IIは10bit という違いがあります。

C300 Mark IIはEFレンズでコンティニュアスAFが可能です。コンティニュアスAFを行いながら顔検出AFもできるので、4Kでのピント合わせに活用できそうです。

レンズキットとして2月に発売になったキヤノンEOS C100 Mark IIと3G-SDI搭載のHDカメラXF205、リモートコントローラー RC-V100です。カメラが小さいせいかリモコンが大きく見えてしまいます。

キヤノン2/3インチB4マウントHD対応ズームレンズHJ24e×7.5B。HJ22e×7.6Bの後継機種で、ズーム倍率が従来機種の22倍から24倍に高倍率化し、広角端7.5mmから望遠端180mmまでの幅広いズーム域を実現したレンズとなっています。

ブラックマジックデザインは今年NABで沢山の新製品があって、しかもブースが広くってその中から新製品を見つかるのは大変でしたが、この会場は小じんまりしていて、出展製品も新製品を中心にしていたので、見やすかったです。ブラックマジックデザインは今年4K対応の製品が多かったのですが、Blackmagic Video AssistのようにHD対応の製品もあります。Video Assistって名前から現物を見るとモニターって思っちゃいますがHDのレコーダーなんですね。Apple ProRes 422 HQまたはAvid DNxHD MXFで収録できます。モニターは5インチの1920×1080のフルハイビジョンでなかなか優秀です。価格も6万円ほどというのも魅了的ですね。

4K関係ではBlackmagic Design SmartView 4K、Smart Videohub 40×40、Teranex Mini、HyperDeck Studio 12G、UltraStudio 4K Extremeが新製品としてまとめてフライトケースに収められていました。他にもMicro Studio Camera 4KやURSA MiniのほかTeranex Mini、ATEM 2 M/E Broadcast Studio 4Kといった製品がところ狭しと並んでます。

EFレンズマウントのURSA Miniが出ていました。4.6Kスーパー35イメージセンサーを搭載したモデルです。最大15ストップのダイナミックレンジっていうのがすごいですね。

一見ビデオモニターに見えてしまうBlackmagic Video Assist。HDMI入力および6G-SDI入力に対応しており、SDカードにProRes HQまたはDNxHDファイルで記録可能です。

フライトケースに収められていたBlackmagic Design SmartView 4K、Smart Videohub 40×40、Teranex Mini、HyperDeck Studio 12G、UltraStudio 4K Extreme。

AJAもカメラを出展。といっても昨年すでに出荷を開始したCIONですが「#TryCION ツアー」ということで、一般の方への無料貸出プログラムがスタートするそうです。ほかにコンバーターの4K 対応新製品「FiDO-4T-ST」「FiDO-4R-ST」「HA5-4K」やio4Kなどがありました。その後の発表ですが、Summer of Savingsプロモーションということで、8月31日までCIONやKiProが特別価格で購入可能だそうです。ちなみにCIONは70万と発表されており、出荷が開始されてそれほど時間が経っていないのにかなり思い切った価格設定ですね。4Kのカメラは今回のNABでも各社から出てきてますので、その対策なのかもしれません。

AJA CIONは出力のコネクターが沢山装備されていて、外部レコーダーやモニターを接続するのに便利です。会場でもレコーダーやモニターを接続した状態で出展してました。4K撮影時モニター用にHD出力もできます。当初120万ほどの価格でしたがキャンペーンで70万になっています。

ローランドは4K対応スイッチャーV-1200HDやライブミキシングコンソールM-5000、マルチフォーマットマトリクススイッチャーXSシリーズ、コンバーターなどを出展してました。

V-1200HDは4Kスイッチャーとしても使えるようになっており、オプションのインターフェースを装着して3カメまで接続できます。HDならSDI×10/HDMI×4入力、SDI×6/HDMI×2出力さらに拡張インターフェースで最大16入力/14出力まで対応可能なので、結構大きなシステムにも対応可能です。コンパネには2つのLCDが装備されていて操作性は良さそうですね。このコンパネは別売になっています。というのは本体とPCを接続して使うこともできるようになっているんですね。PCにインストールするソフトは無償提供だそうです。ただ、4Kスイッチャーとして使用する場合HD-SDIのみでMDMIには対応していないのはちょっと残念かも。

4K対応スイッチャーV-1200HDは写真左のコンパネまたは右にあるPCでのコントロールが可能。

PCコントロール時の画面ですが、コンパネとほとんど同じレイアウトになっていますね。

M-5000とV-1200HDで共通して使えるオプションのXIシリーズ拡張インターフェイスボード。REACやDANT、MADIといったオーディオ系のほか、SDI拡張インターフェースDVI拡張インターフェース、SFP拡張インターフェースの6種類のインターフェースが用意されています。

ATOMOSはなんといってもSHOGUNですね。発売後日々アップデートされて機能が追加されているので、目がはなせません。特にNABとかIBCのような大きなイベントの時にアップデートが発表されて、順次搭載されていくので。今回もパナソニックのGH4がVer.2.2にアップデートされたことでアナモフィックスクイーズ対応になり、SHOGUNもそれに対応した表示ができるようになりました。ほかにもニコンのデジタル一眼がHDMIのRECトリガーに対応したのを受けてSHOGUNも対応しています。こうしたカメラメーカーのアップデートにいち早く対応するのが同社の特徴というか基本姿勢のようです。ほかにもHDMI/SDI出力に3D LUTを適用できるようになり、SHOGUNのモニター上だけでなく外部モニターでもLUTを適用した表示が行えます。

4K対応レコーダーのSHOGUNは。Apple ProResとAvid DNxHD/DNxHR形式での収録のほか、AJA RAWで最大60fpsまでの4KとUHDで収録する事ができます。

オプションのPOWER STATIONもありました。これでカメラの電源供給もできるので、バッテリーの共通化が図れますね。




ヴァイテックビデオコムはビンテンやハトラー、マンフロットなどと同じVITECグループなんですが、VITECグループは三脚以外に照明やバッテリー、無線伝送など様々なビデオ関連の会社をグループに引き入れ、商社的な位置づけなのがヴァイテックビデオコムとなるようです。従来VITECグループの製品を扱っていた会社では扱っていなかった製品を担当しているようで、オンボードの照明機器や無線伝送装置などを出展してました。

ライトパネルのDSLRやビデオカメラ用のオンボードLEDライト。電源は単3×6本で0-100%ディマーが可能です。色温度はタングステンとデーライトのバイカラーとなっており、明るさは40W HMIまたは90Wタングステン相当です。けっこう明るいです。

AfterNABは各メーカーや国内代理店が単独で開催するものもありますが、今回のAfterNABのように各社がまとまって開催してくれると、まとめて見れるので、効率いいですね。千葉の幕張で開催されるInterBEEと違って秋葉原というロケーションも気軽に足を運べるのではないでしょうか。秋葉原というと電気街とメイドさんというイメージですが、普通の飲食店なんかもたくさんあって、この会場となっているビルの中にも飲食店街のフロアがあります。AfterNABで集合して帰りに機材談義なんていうのもいいかもしれません。

今年は4K機材が各社から沢山出ていますが、気になった点が2つほどあります。1つは画質を求めるとメディアが高価になってしまう点。もう一つはインターフェースが今ひとつスッキリしません。現状HD-SDI×4というのが業務用としては定番と言えそうですが、HDMIも4K対応になり、民生機を中心に普及しています。HDとの互換性を保った6Gや12Gなんかもブラックマジックデザインさんを中心に幾つかのメーカーが採用しています。アナログの時代ではコンポジット、デジタルではSDIというような共通したものがないんですね。なので、いくつかの機材を組み合わせて使う場合はこうしたことを念頭に入れないと特定のメーカーだけでしかシステムを組めないとかコンバーターが必要になって結局高い買い物になってしまうということになってしまうかもしれません。

機材単独だけでなく、システムとしてどのようにまとめたいとか将来的にどうしたいとかこういう撮影に使いたいとか色々と相談いただければ適切なアドバイスができるかと思います。各店舗には専任のスタッフがいますので、いつでもお声がけいただければと思います。