
【レビュー】 ビデキンちゃんが行く ~GY-LS300CH編~

今回はJVCさん待望の、レンズ交換式4Kカメラ「GY-LS300CH」をお試ししました。どんどん他社さんから4Kカメラが発売されている中、ビデキンちゃんが気になった所をピックアップしていきます。
まずはボディについてみていきましょう。
レンズをはずした状態だと非常にコンパクト。同時期にでたJVCさんのGY-HM200のフードが無い時とおなじくらいです。
上部のハンドルも簡単に取り外しできるので、内蔵マイクを使ってお手軽に運用も可能です。


横幅はサーボズームがあり意外とふっくらしています。

本体重量もバッテリー(SSL-JVC50)を取り付けて1.7kgと大体GY-HM200と同じくらい。グリップ部分も手のひらに密着する形になっているので男性なら長時間のハンドヘルド運用も可能ですね。
ひとつ気になったポイントは左手で下からレンズを操作する場合NDフィルターのダイヤルがぐりぐり手のひらに当たるところです。


ダイヤルは硬めなので間違ってフィルターが入ってしまうことはないのですがツボを押されている感じ。
逆に上から持った場合は、NDフィルターダイヤルの後ろにちょっと空間をあけて初期設定AWBのダイヤルとボタンがあり、親指の先で押す形になるのでちょっぴり押しにくいです。

AWBを良く使われる方はアサイン9番から変更しなくてはいけないかも。
本体にはプログレッシブ対応の3G-SDIとHDMI出力を装備しています。


ただし4Kの出力はHDMIからだけなのでご注意を!
また他社さんの最近出ているPXW-FS7やEOS C100等レンズ交換式のカメラに比べてボディが長めです。なのでレンズによっては後ろ側がどうしても軽くなるため三脚など乗せる際にはスライド幅があるものがお勧め。特に長玉のズームレンズを使われる方はスライドタイプがお勧めです。
そのかわり重心高は高くないので小型の三脚でも乗りそうですね。ACEBILさんのi-605RMならスライドできるのでOKですがTH-650HDはワンタッチタイプなので難しいです。(ALXならOKです)
次はメインの4K記録についてです。
記録フォーマットは4Kの場合3840×2160のフレームレート30p/25p/24p。ビットレートは150Mbps。4Kを記録される場合はUHS-I U3以上のSDカードが必要です。
ただし記録形式がQuickTimeのため編集の際は、直接取り込めるのはFinalCutPro(4K対応はバージョンによります)。Windows対応のそのほかの編集ソフトの場合、一旦変換が必要になってきます。
また記録モードはバックアップとデュアル記録が可能。バックアップ記録はAスロット、Bスロット共に4K、HD、SDで記録します。RECボタンの振り分けでAは撮りたいところだけ、Bはバックアップと設定できます。

ダブルスロットでSDカード記録。
デュアル記録はAスロットHD+BスロットWEB配信に適した解像度が選べます。WEBは形式がQuickTime解像度「960×540/720×480/720×480/480×270」かAVCHD解像度「1440×1080/720×480/720×576」から選択することができます。ただし選んだ形式によりフレームレートは固定されます。
なのでAで4K、BはHDはできません。ABで違う記録方式をとりたい場合はHDからになってしまうようです。
もちろんシリーズ記録(リレー記録)も可能。また特殊な記録方法として、
・ 記録開始時点より設定した秒数より前の映像を記録する「プリレック」
・ 分割されたクリップを一つのクリップとしてまとめる「クリップコンティニュアスレック」
・ 通常通り記録したフレームごとにクリップが分かれる「フレームレック」
・ 設定したフレーム数を記録停止するまでのクリップとしてまとめる「インターバルレック」(音声は記録されません)
と多数の記録方法があります。
そしてLS300の目玉といってもいいVSM(バリアブルスキャンマッピング)とは何ぞ?とお思いの方も多いと思いますので触れたいと思います。
端的にいうとケラレ問題を解決するための画期的なシステムなのです。4K対応Super35mm CMOSセンサー(総画素数約1,350万画素)を搭載しているため、本来であればSuper35mm対応でないレンズはケラレてしまいます。今までのMFTレンズ資産を生かすためにケラレない範囲まで本体で画角を狭めてくれるんです。もちろんマウントアダプターを使えばMFT以外のレンズにも対応できます。
たとえばPanasonicさんのLUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S(オートは使えませんでした)。
100%だとこんな感じ。やはり結構ケラレてしまいます。

それを%を下げていくとこんな感じに!(フォトモードが無いので見づらいですがご容赦を)

KOWAさんの「PROMINAR 25mm F1.8」で試してみるとこんなかんじ。(このレンズ、ボケ味が非常にすばらしいので別の機会にレビューしたいと思います。)

なのでオールドレンズでも%を下げてHD録画であればケラレることなく使えちゃうんです。(ただし切り取っている様な状態なので%を下げた場合、ワイド画角がよりテレサイド側に移ります。)またレンズによりAF機能、手振れ補正機能も本体から設定していただけます。
業務機で4Kの撮れるレンズ交換式カメラとしては価格もお手ごろです。他社さんのように専用の高い記録メディアを購入する必要もないので初期費用も抑えられます。レンズを今から揃えられる方にもMFTレンズはレンズの種類も多くコンパクトなのでお勧めの一台ですね。
メーカーさん推奨レンズは4つほどなので、このレンズ使えるか試したい!という方はお気軽にビデキンのデモ機でお試しくださいね。
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