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ビデキンちゃんが行く

【レポート】 ビデキンちゃんが行く ~InterBEE2015・カメラ編Vol.1~

今回はあらゆる業務用ビデオ機材が見られるInterBEEが開催されている千葉にある幕張メッセにやってきました。最寄りの駅はJRの海浜幕張なんですが、会場までちょっと歩かなければなりません。初日は小雨が降っていて傘をさして会場まで行かなくてはなりませんでした。地下道とかアーケードがあればいいんですけどね。さて、今年は4KとかHDRとか色々興味深い機材がありそうで、ワクワクしますね。天気が悪いなんて言っている場合じゃありません。

早速会場に入ってみましょう。やはり、最も気になるのはカメラです。すでにキヤノンさんやソニーさん、パナソニックさんなどビデキンちゃんのコーナーでもいくつか紹介していますが、ほかにもなにかサプライズがあるかもしれませんね。

まずは、ブラックマジックさんです。NABでたくさんのカメラを発表してましたがやはりあの小さなカメラに注目したいですね。Micro Cinema CameraとMicro Studio Camera 4Kの2機種です。いずれも10万円台でMFTレンズマウントなので、スチルカメラ用のレンズが選び放題です。価格的にもリーズナブルですし、広角から望遠までビデオ系のレンズでは得難い画角のレンズも選択できます。メインのカメラというよりサブカメラとして1台もっておきたいカメラですね。ただし、モニターが搭載されていませんので、別途なにかしら(レコーダーモニターとか)手当てが必要です。あと、URSA Mini。レンズマウントがEFとPLとセンサー解像度がDCIとUHDの違いで4機種あります。一番価格の安いURSA Mini 4K EFは30万円台なので、かなりお買い得感の高いカメラと言えそうですね。

Micro Cinema Cameraは、Cinema DNG RAWまたはProRes記録に対応したHDのカメラで、SDメモリーに記録できるので、ランニングコストもよさそうですね。

モニターを付けるとこんな感じに。モニターはBlackmagic Video Assistですが、こうしてみるとモニターがすごく大きく見えます。

URSA Miniはいずれもカメラ本体だけでビューファインダーは別売になっています。写真はURSA Viewfinderを装着したところですが、フルHD有機ELディスプレー搭載で価格は182,800。

URSA Miniシリーズで一番高価なURSA Mini 4.6K PLは669,800。でも装着されているレンズのほうが高いです。たぶん。

URSA Miniシリーズの操作系は統一されていてどれもみな同じです。ボタンなども整然と並んでいますが、これは使う人によって評価が分かれるようですね。

つぎはキヤノンさんです。キヤノンさんは2015年9月に発売になったEOS C300 Mark IIと4月に発売になったEOS 8000D、2015年12月発売のXA30/35が新製品と言えます。あともう一つ12月発売のME20F-SHがありました。超高感度の特殊なカメラですが、会場ではショルダータイプのカメラとして結構目立つ展示をしていました。カメラ本体はサイコロ型で計測とか監視用のカメラのようなデザインなんですが、こういう使い方もあるんですね。

XA30/35はディレクターカメラとかバラエティー番組、ドキュメンタリー、イベントでの撮影をコンセプトとしていて、一見した作りというかデザインはXA20/25と変わりません。ただ、センサーが新しくなって感度が良くなったのとピクチャー設定に「ルック」を追加し、従来の「スタンダード」に加え、「高輝度優先」と「Wide DR」が搭載されました。これにより、高輝度部分の描写性が良くなりました。

EOS C300 Mark IIも新しいセンサーが搭載されて、デュアルピクセルCMOS AFや4K内部記録、RAW出力といった新たな機能が追加されています。XF-AVCコーデックでカメラ本体に4K収録できるようになったのはうれしいですね。

新センサー搭載になってブラッシュアップしたEOS C300 Mark II。Canon Log2やXF-AVC、デュアルピクセルCMOS AFが搭載されて、より使い勝手が良くなりました。

XA25の後継機にあたるXA35。こちらもセンサーが新しいセンサーが搭載され、感度アップなど性能か向上しました。

なんと最低被写体照度0.0005lux以下で撮影可能な超高感度カメラME20F-SHです。月明り程度の明るさでもカラーで画像を確認できます。主に監視用途として開発されたようですがこうやってショルダーマウントや制作用のレンズとか装着すると番組制作にも使えそうですね。

約2億5,000万画素のCMOSセンサーを搭載した試作品のカメラ。センサーサイズはAPS-Hで、フルHD(1,920×1,080画素)の約125倍、4K(3,840×2,160画素)でも約30倍という画素数になるそうです。ただし、毎秒5コマの撮影スピードになります。

ソニーさんは、先般セミナーレポートで紹介したメモリーカムコーダーPXW-FS5のほか、XDCAMメモリーカムコーダーPXW-X400といったところでしょうか。小型ビデオカメラはすでにHD、4Kともに一通りラインナップが完結してしまって、今は中継とかスタジオで使うカメラを中心にしているようです。


(参考 : ビデキンちゃんが行く XDCAMメモリーカムコーダー PXW-FS5:Grab and Shootセミナー ~PXW-FS5&ソニー大判センサー製品タッチ&トライイベント~)

PXW-FS5はセミナーレポートでの紹介しましたが、着脱式のワンタッチ回転グリップや電子式可変NDフィルター、XAVCコーデックによる100Mbpsのビットレート(4K 30p/24p)での記録、S-Log2、S-Log3、S-Gamut、S-Gamut3、S-Gamut3.Cineという複数のガンマに対応しているので、マルチカメラ収録時での色合わせが容易などかなり特徴あるカメラです。ファームウェアアップデートでRAW映像出力に対応予定になっています。これで4K/60p撮影できたらって考えるのは贅沢でしょうか。

パナソニックさんはやはりあの赤いカメラAG-DVX200ですね。このカメラも発売前の勉強会でレポートしていますので、そちらも合わせて御覧いただければと思います。

(参考 : ビデキンちゃんが行く ~AG-DVX200編~)

4K(UHD)/60p撮影できるカメラとしてはかなりリーズナブルだとは思いますが、ちょっとこのカメラ癖があるんです。撮影モードによって画角が変わるんですね。元々アスペクト比4:3の4/3型のセンサーを搭載していているんで、上下をカットした中央部分の16:9のエリアを撮影に使うんですが、左右目いっぱい使うのは1920×1080のFHDモード時で、3840×2160のUHD50/59.94fpsのUHDモードではセンサーの真ん中部分だけを使うようになってます。なので、FHDの時は最広角時28mm相当で撮影できますがUHDモード時は37.2mm相当の画角になるんです。ほかのモードの場合も見てみましょう。同様にUHD30fpsで28mm、4K24fps時29.5mm、バリアブルフレームレートの場合は設定によって画角もバリアブルに変化します。なので、4K/60p撮影の場合ワイコンが必要になるかもしれませんね。

もう一つ新製品のカメラがありました。HDのショルダータイプのカメラAJ-PX380Gです。このカメラは放送局の報道などで使うことを主な目的として作られていて、通信カードやワイヤレスモジュールを装着することで、撮影画像をネットを介して送ることができます。もちろん周辺機器としてベースステーションやカメコンなんかも用意されています。

赤いカラーリングが素敵なAG-DVX200。光学13倍ズーム、5軸ハイブリッド手ブレ補正、フルHDの120p記録、V-Log Lなど魅力的な機能を搭載しています。ベストセラーだったDVX100の再来を狙っているようです。

1/3型220万画素3MOSセンサー、AVC-ULTRAコーデック採用のAJ-PX380。有線LAN・無線LAN・4G/LTE回線に対応したネットワーク機能とSDI用BNCケーブル2本でシンプルにベースステーションに接続するカメラアダプター機能を搭載。収録しながらFTPサーバーに自動アップロードしたり、iPadによるカメラリモートに対応してます。

JVCケンウッドさんは、4KメモリーカードカメラレコーダーGY-LS300CHや4KメモリーカードカメラレコーダーGY-HM200、分離型 4KカメラシステムGW-SP100とカメラ関係の新製品はみんな4Kでした。ほかにも参考出品として電動雲台にのったカメラもありましたが、これも4K対応です。このカメラはSuper 35mmイメージセンサーを搭載したもので、同社のグループ会社であるAltaSens Incと英Bradley社との共同開発だそうです。監視カメラのように見えますがスタジオや舞台撮影、野外撮影ように開発したそうです。

GY-LS300CHはすでにレポートしていますので、詳細はそちらをご覧ください。

(参考 : ビデキンちゃんが行く ~GY-LS300CH編~)

コンセプト的に面白いと思ったのは分離型のGW-SP100ですね。HDでは以前ソニーやパナソニックから小型分離型のカメラを販売していましたが、そうした用途とはちょっと違うようです。レコーダー部分に7型のLCDモニターが搭載されています。コントローラーもあってそっちからも操作できるようになっています。仕込みカメラ的な使い方以外に医用、産業用の組込型カメラとして開発されたようです。

写真はGY-LS300CHですが、JVCさんの最近のカメラって細長いデザインのものが多い気がします。重心が低くなるので、バランス的にはいいのかもしれません。ただ、装着するレンズが長い場合注意が必要かも。

GY-LS300CHにKIPONさんのEF-MFTマウントアダプターを介してキヤノンさんのCN-E15.5-47mm T2.8が付いていました。ほかにもフジノンさんのENGレンズを装着したものもありました。

動作確認済のレンズですが、オート機能まで対応していないものもあるようです。

GY-HM200はGY-LS300CHにF1.2の12倍ズームレンズを固定搭載したような感じです。機能的にもほとんど同じですが、GY-LS300CHはレンズ交換式なのでバリアブルスキャンマッピングやカラーマトリックス調整機能など違うところもあるようです。

参考出展のPTZリモートカメラ。コントローラーとセットで使用します。電動雲台から外してカメラモジュール部分だけ使うこともできそうな形です。

PTZリモートカメラのコントローラーです。パン・ティルト・ズーム・フォーカスなどの制御が可能で8台のカメラを切り替えて制御できるそうです。

4K/60p撮影に対応しているGW-SP100のカメラ部分。本体のレコーダー部は、4K×2、HD×2の合計4つのSDメモリースロット装備していて、同時記録や順次記録することができます。