ローン金利 24回まで 0%

当サイト上で、24回までの
ショッピングクレジットで
商品ご購入の場合、
ローン金利が0%になります。

お申込期間
2018年10月22日(月)~ 未定
対象商品
新品・中古品
(ジャンク品は含まず)
対象ご購入
総計
100,000円(税込)以上

キャンペーン期間中はスキップ払いはできません。
分割払い手数料はビデオ近畿が負担いたします。

ビデキンちゃんが行く

【レポート】 ビデキンちゃんが行く ~InterBEE2015・カメラ編Vol.2~

4Kカメラはまだまだたくさんあります。といっても一般的にはあまりなじみのない中継とかスタジオで使われるやつですが。4Kの放送は日本だけでなくって海外でも4K放送を表明しているところもありますので、GVG(グラスバレー)さんは2年ほど前から4K対応のカメラをNABなどで出展していて、今回のInterBEEでもLDX86というカメラを新製品として出してました。

LDX86は4Kといってもセンサーは4Kじゃないんですね。搭載しているXensium-FTイメージセンサーは、高感度、ハイダイナミックレンジ。HDR対応だそうです。あと、LDX86はGV-eLicenseプログラムにより、必要なタイミングで必要な期間のみHDから6倍速や4Kへのアップグレードが可能だそうです。

グラスバレーさんのLDX86。UHDフォーマット(3840×2160, 50/59.94p)で撮影可能なほか、GV-eLicenseプログラムによりハイスピード撮影にも対応可能。

LDX86のアップグレードパスはこんな感じ。

ソフトウェアでアップグレードするカメラはソニーにもありました。HDC-4300なんですが、このカメラのセンサーは4Kで、4KとHDスイッチャブルのカメラにソフトをインストールすると最大8倍速のHDスロー撮影ができるようになるというものです。ソニーさんもグラスバレーさんもハードウェア的にはもともともっている機能をソフトウェアで制限しているような印象を受けるんですが、どうなんでしょうか。

4K/HDシステムカメラ ソニーさんのHDC-4300。BT.2020に対応し、高精細で幅の広い色域での色再現が可能。

一方パナソニックさんの4KカメラAK-UC3000はさらにユニークです。1インチ相当の単坂センサーなのに2/3インチのB4マウントレンズが使えるんです。光学変換アダプターをカメラに内蔵したようなイメージでしょうか。ただ、価格的には同時期に発売のHDカメラAK-HC5000より少し安いそうです。この2つのカメラは双子の兄弟みたいに外観はそっくりです。使えるカメラコントローラーなども共通のものが使えるそうです。

パナソニックさんの4KカメラAK-UC3000。大判センサーなので高感度かつダイナミックレンジも広いというメリットがあるそうです。カメラコントロールユニットAK-UCU500/UCU500SからUHD 出力とHD/SD同時出力可能。

パナソニックさんのHD4倍速スロー撮影が可能なAK-HC5000。フォーカスアシスト機能を搭載しているほか、IP制御やIPストリーミングをサポートする予定。

こうしたスタジオカメラといえば、池上通信機さんや日立国際さんを忘れてはいけませんね。2社ともにNHKと共同開発の8Kカメラも出展していました。8K放送を表明した国はまだないようですが、日本では2018年からBSを使った実用放送を開始することになっていますので、カメラを始めとした8K対応機材がそろそろ必要になってくるころです。

池上通信機さんの2/3型 4K 3CMOSを搭載した4Kシステムカメラ。参考出品で、型番がありませんでした。

池上通信機さんの8KスーパーハイビジョンカメラシステムSHK-810。3300万画素CMOSセンサーを搭載。カラーフィルタにデュアルグリーン方式を採用し、高い変調度と限界解像度4000本を達成。ということは3坂式ではない?

日立国際さんの4KカメラSK-UHD4000。独自開発のデュアルグリーン4板式光学系を採用しています。かなり複雑なプリズムを採用しているようです。

日立国際さんの8KカメラSK-UHD8060B。NHKと共同開発した単板式の小型8Kカメラシステム。後部が着脱式になっていて、カメラアダプターやレコーダーが取り付け可能だそうです。

4K8Kのスタジオカメラって各社各様なんですね。勉強になりました。古いことをよく知っているおじ様がいってましたが、その昔主に感度を稼ぐため4坂式(当時は撮像管の時代なので、4管式ですね)のスタジオカメラがあったそうです。あと、CCDカメラの創成期には3坂式でデュアルグリーンのハンディカメラがNECから出ていて(SP-3)結構放送局とかで使われていたそうです。技術の進歩っていってもこうした形で繰り返しがあるんですね。当時と違って精度とか格段に違いがあるとは思いますが。さて、4K8Kのカメラはテレビ系だけでなくってデジタルシネマ系のカメラもあります。テレビ系の4KはUHD(3840×2160)、8KはSHV(7680×4320)、一方デジタルシネマ系は4096×2160と8192×4320だったりするのですが、制作側がテレビ系か映画系かで使うカメラが違ったりするので、ドラマやCMなどでは、あまり明確な線引きはないようです。




この分野ではソニーさんやパナソニックさん、キヤノンさんなんかもカメラを出していますが、ここではパイオニアともいえるRED Digital Cinemaさんと老舗のARRIさんを取り上げてみましょう。REDはNABで出ていた新製品のWEAPON、ARRIはALEXA SXTが新製品です。

RED Digital Cinema 8K WEAPON。WEAPONにはカーボンファイバーとマグネシウムのボディがありますが、カーボンファイバーのWEAPONのほうは、色々とアップグレードパスが用意されているようです。

Super Xtended Technology搭載のARRI ALEXA SXT。従来の3.4K ALEV IIIセンサーとALEXA 65由来の新しい基板アーキテクチャにより、UHD(3840×2160)をProResフォーマットおよび4K Cine(4096×2637)で記録できるようになった。

4K8Kカメラはほかにもアストロデザインがありますね、特殊なところでは朋栄の4K対応ハイスピードカメラや池上通信機、フローベルやNECの高感度カメラなども。いずれにしても4K8Kの放送が始まると単に撮影できるというだけでなくスタジオや中継用、さらには特殊な撮影にも対応していかなくてはなりません。今後当分の間は色んなメーカーから様々なユニークなカメラが登場しそうですね。