
【レポート】 ビデキンちゃんが行く ~InterBEE2015・その他Vol.2~
4K8Kや最近のトレンドを中心にしてきましたが、最後となる今回はジャンルにとらわれずに行きましょう。
まずは注目のローランドさんのスイッチャーです。コンパクトながらHDMIを4つ入力できてワイプパターンなんかも30種類も搭載しています。

ローランドさんのHDMIスイッチャーV1-HD。ちっちゃくてかわいいスイッチャーですが、HDMI 4入力2出力で、ピクチャーインピクチャーやスプリット、クロマキーなどの合成も可能なんです。カットのほか、4種類のミックスと30種類のワイプができて、操作も簡単。手軽に使えます。

ローランドさんHDMIスイッチャー。

ENSEMBLさんのEコンパクトストリーミングルーターNXT450。HD/SD/3G-SDIとDVB-ASIをスイッチングできるコンパクトスイッチャーで、H.264のエンコーダとデコーダを搭載しています。ビットレートは1Mbps~20Mbps。SDからHDやHDから3Gの1080pへのアップコン/ダウンコンも可能です。

HDのモニターはすでに各社から発売されていますが、4K対応のモニターのほか、色域やダイナミックレンジの広いいわゆるHDR対応の機種が出てきました。HDまではSD時代と同じ色域だったqんですが、4Kではそれより広い色域が求められています。民生機のテレビモニターも色域の広いことを売りにした製品も出始めています。

ソニーさんの有機ELビューファインダーHDVF-EL30。0.7型フルHD有機ELパネルを搭載したビューファインダーと外部に3.5型LCDモニターを搭載しています。外部モニターは回転可能で、レポーターモニターやタリー代わりとして使うこともできます。とっても魅力的なんですが80万円ほどします。外部モニターのないフルHDの0.7型有機ELビューファインダーHDVF-EL20もありました。

キヤノンさんの24型4KモニターDP-V2410。BT.709やEBU、SMPTE-C、DCI-P3のほか、BT.2020やACESに対応しています。10bitパネルと高精度ディスプレーエンジンの採用で、正確な階調表示が可能だそうです。

パナソニックさんの31型4K対応リファレンス液晶モニターBT-4LH310。 4K(4096×2160)とQFHD(3840×2160)に対応しておるほか、DCI(P3)色域をクリアし、新機能LUT(ルックアップテーブル)アップロードによりデジタルシネマワークフローにおけるカラーマネージメントに対応しています。

パナソニックさんの98型4KモニターTH-98LQ70J。デジタルサイネージ用のモニターですが、色温度が3000Kから11500Kまで設定が可能で、別売の端子ボードの活用でSDI接続が可能なので放送局やスタジオに最適です。また、3次元LUT方式と6軸色補正により、低輝度から高輝度まで忠実な色再現を実現しています。

エイゾウさんは参考出品のHDR対応モニターを出展しました。Hybrid Log-γに対応した放送用のモニターで、画面全域にわたって均一な表現が可能だそうです。

エイディテクノさんの7型マルチ入力LCDモニター76SA。3G-SDI/HS-SDI/SD-SDI/HDMIのほか、アナログコンポーネント入力に対応しており、新旧様々なビデオ機器と接続可能。パネルはIPSで1920×1200のフルHD表示が可能。

行えます。カメラとはUSBで接続してiPadには専用アプリをインストールして使うようになっています。

ソニーさんはすでに有機ELのマスターモニターを幾つか発売していますが、ハイブリッドLogガンマによるSDRとHDRモニターの比較をしていました。
バッテリーはソニーのVマウントがデファクトスタンダードとなったようです。以前は北米はAnton/Bauer、ヨーロッパはPAGマウントが多かったんですが、今ではAnton/BauerもPAGもVマウントのバッテリーをラインナップしています。ただ、最近では小型ビデオカメラが多くなってきて、サードパーティ製の対応バッテリーが出てきています。単なるカメラメーカー互換バッテリーというだけでなくUSBコネクターを装備したりしてそれぞれ工夫が凝らされているようです。

Anton/Bauerといえばゴールドマウントだったんですが、Vマウントのバッテリーを出展していました。昔の四角四面のデザインからグリップ性を考慮したデザインになったそうです。

IDXさんのUSB搭載バッテリーと2連充電器。バッテリーはパナソニック用のSL-VBD96/64で、同社の照明用のX-TapとUSB機器に電源供給可能なコネクターが装備されています。充電器は付属のアダプターでパナソニック、キヤノン、ソニータイプに対応可能で、同時充電できるそうです。

IDXさんのバッテリーDUO-95HC/DUO-190HC。DUO-190HCは、現行品のDUO-150と同体積で184Whの大容量を実現。消費電力の大きなカメラやアクセサリーに対応します。DUO-95HCは小型軽量コンパクトタイプです。

昨年までは4Kといえばデジタルシネマ系がほとんどでしたが今年になって一気にUHD系の製品が多くなりました。とはいえ、現行HDもありで来年は更に活況を迎えそうです。まだまだ沢山ご紹介したい製品もあるのですが、ビデキンちゃんInterBEEレポートはひとまず今回で最後とさせていただきます。これからも業界の情報や製品情報などこのコーナーで発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。