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ビデキンちゃんが行く

【レビュー】 ビデキンちゃんが行く ~Zunow WFK-95~

4K対応の業務用カメラは最近各社から発売になっていますが、ハンドヘルドタイプの小型ビデオカメラがほとんどで、以前のようにショルダータイプの一見して業務用カメラデザインのカメラは少ないようです。そんな中パナソニックからAG-DVX200が発売になりました。

4K60p収録ができるカメラとして期待していた人も多いと思いますが、記録モードによって画角が変わるというちょっと癖のある仕様のカメラです。HD収録ではワイド側28mm(35mmフィルムカメラ換算)ですが、このカメラの売りの一つとなっている4K60pではワイド側は37.2mmになってしまいます。

AG-DVX200は4/3型大判センサーを搭載していますが、図のように記録フォーマットによって利用するエリアが違ってきます。なので、画角が違ってくるんですね。これはセンサーからの読み出し速度に限界があるからだそうです。

場合によっては37.2mmよりワイドで撮影したいことも多いと思いますが、AG-DVX200はレンズ交換できないので、ワイドコンバーターで解決するのが手っ取り早い解決策ですね。前置きが長くなりましたが、4K解像度で大判センサーに対応できるワイドコンバーターとしてZunow WFK-95 が発売になりましたので、AG-DVX200と組み合わせて早速試してみましょう。ちなみにWFK-95はレンズ径72mmの他のカメラ例えばAJ-PX270やAG-AC130A、AG-AC160Aなどにも対応可能です。

WFK-95にはフードや収納ケースが付属します。型番に「95」とありますが、0.8倍のワイドコンバーターとなっています。

WFK-95をAG-DVX200に装着したところ。小型軽量なので、フードを付けるとワイコンを装着していることがほとんどわかりません。

では早速AG-DVX200に装着してその効果のほどを確認してみましょう。撮影モードはワイド側28mmで撮影できるFHDと37.2mmのUHD60pの両極端で行いました。ワイコンなしでもFHDではかなりのワイド感がありますね。

FHDモード、ワイコンなしのワイド端

FHDモード、ワイコン装着時のワイド端

UHD60pモード、ワイコンなしのワイド端

UHD60pモード、ワイコン装着時のワイド端

画質的にも周辺部がけられることもなく、解像度の低下もほとんどありませんでした。伊達に4K対応をうたっているわけではないですね。かなり優秀なワイコンだと思います。特にFHDでは最も広い範囲でセンサーを使っているので、光学的にはかなりきつい条件だと 思います。




ワイコン装着のもう一つの利点として最短撮影距離を短くできる、いわゆる寄って撮影することができるようになります。AG-DVX200の最短撮影距離はレンズ先端から約1mとなっていますが、ワイコンを装着することで、65cmほどにすることが可能です。35cmほどの違いですが、撮影現場によってはこの差は大きいかもしれません。

↓被写体のカタログはA4ほどの大きさ。いずれもワイド端で撮影しています。

最至近撮影画像、ワイコンなしのワイド

最至近撮影画像、ワイコン装着時のワイド端

屋外での撮影や室内で照明を使った撮影ではレンズのハレーションが問題になることがあります。特に大口径でセンサーサイズが大きいカメラの場合出やすい傾向にあるようです。ワイコンはレンズの先端に取り付けますので、ここでハレーションが発生することもありがちです。画面に映りこまない余分な光はフードなどでカットすることができますが、画面内に映り込む太陽のような強烈な点光源は避けることはできませんので、こうしたハレーションをあえて出した効果的な演出もありますね。

↓あえてハレーションが出るように太陽をもろに画面内に入れて撮影してみました。

ワイコンなし

ワイコン装着時

ワイコンを装着した状態でも反射や木漏れ日程度では、ハレーションはほとんどありませんでした。

ワイドコンバーターはズーム全域で使うことができるというのが業務用の業界では常識で、常時装着した状態で撮影することも忙しい現場では多々あります。そのとき、望遠時の画質低下が問題になることがあります。特に高倍率のズームレンズでは2線ボケや色にじみが出やすいです。

↓コントラストの低下はありますが、色にじみなどはほとんどありません。

最望遠時、FHDモード、ワイコンなし

最望遠時、FHDモード、ワイコン装着時

AG-DVX200はシネマモードの4Kと放送の4KであるUHD、現行放送のHDに対応したカメラとして手ごろな価格を実現しています。とっても魅力的なカメラなんですが、それぞれの撮影モードで画角が変わってしまうという、運用上厄介な部分もあります。シネマモードの4KとUHD、HDの3つで画角が異なるだけならまだいいのですが、UHDの30p(29.97)と60p(59.94)で画角が異なるのはあまり使い勝手がいいとは言えないのではないでしょうか。今回取り上げたZunow WFK-95は0.8倍という絶妙な倍率となっており、UHD30p(ワイド端30.5mm)とワイコン使用時のUHD60p(ワイド端30mm)でほぼ同じ画角が実現できるので、こうした運用上の問題を見事に解決できるアイテムといえます。加えて、小型軽量かつワイドからテレまで画質が極めてよく、常時装着して撮影しても問題ないでしょう。Zunow WFK-95はAG-DVX200でUHD撮影を行う場合の必需品といえそうです。