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ビデキンちゃんが行く

【レポート】 ビデキンちゃんが行く ~NAB2017 ブラックマジックデザイン編~

毎年NABでたくさんの新製品を発表しているブラックマジックデザインさん今年も色々な新製品を発表していました。なかでもDaVinci Resolve 14が大きな目玉といえるのではないでしょうか。

昨年Ultimatte社と共に傘下にいれたFairlight社のDAWがDaVinci Resolve 14にビルトインされてカラーコレクションやビデオ編集のほかにDAWの作業ができるようになりました。色々な機能が詰め込まれると使いにくくなりそうですが、ツールバーのところで、それぞれの機能を切り替え使えるようになっているので、そんなことはなさそうです。オーディオのコンソールはFairlightのころからのものでチャンネル数バリエーションで4機種用意されています。今回カラコレで使うコンソールもコンパクトなものが2機種新製品としてでています。トラックボールのある部分はほぼ同じで、ディスプレーがあるのがDaVinci Resolve Mini Panelで、ないのがDaVinci Resolve Micro PanelでこっちはUSBバスパワーでACとか外部電源を必要としません。トラックボールなどの作りは上位機種のDaVinci Resolve Advanced Panelと同様でしっかりしていますし、操作性もいいです。ちなみにDaVinci Resolve 14のパブリックベータ版が公開されていますので、興味のある方実際につかってみてはいかがでしょうか。

https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve

Fairlightコンソールの48フェーダーモデル。これ以外に24と12フェーダーモデルおよびデスクトップ型の12フェーダーモデルがラインアップされています。Fairlightさんは以前ビデオエフェクトFairlight CVIってモデルを発売してビデオ機器にも手をだしていた時期があるそうです。80年代だそうですが、ライブ感覚でビデオエフェクトには時代的にちょっと早かったのかもしれません。今ならクラブとかで普通に使われていますよね。

DaVinci Resolve 14のFairlightのページ。各チャンネルには、リアルタイムの6バンドパラメトリックイコライザ ーやエクスパンダー/ゲート、コンプレッサー、リミッターといった各種ダイナミクスを搭載しています。

DaVinci Resolve 14のColorのページ。顔補正ツールによって、自動的に顔の特徴を認識して、トラッキングする機能を搭載していて、いちいち顔部分の領域指定しなくても自動認識してくれます。

DaVinci Resolve 14のEditのページ。タイムライン比較ツールで、変更個所を横に並べて視覚化し、2つのタ イムラインで異なる部分を一目で確認することができて、変更を統合することも可能。

DaVinci Resolve Micro Panel。USBバスパワー接続が可能になっていますので、ラップトップなどと組み合わせて現場での作業もスマートにできそうです。

DaVinci Resolve Mini Panel。ツールの切り替えやカラーコレクターの追加、ノードツリーのナビゲーションの設定を行うボタンだあって、LCDには、選択しているツールのメニュー、コントロール、パラメーター設定が表示されるようになっています。

スイッチャーもATEM Television Studio Pro HDとATEM Television Studio HDの2つの新製品があります。ブラックマジックデザインさんのATEM スイッチャーは本体とコントローラーがセパレートになっていましたが、今回発表されたライブプロダクションスイッチャーATEM Television Studio Pro HDはオールインワンになっていて、電源もACアダプターなしで使うことができます。DC駆動も可能になっていて車載もできますね。HDのスイッチャーですがSDにも対応していて、SDI×4とHDMI×4の合計8入力が可能です。小さいですが出力画像や音声のレベル表示ができるようにもなっています。トラックボールも採用されていて全体的によくできていますが、フェーダーがTバーじゃないのがちょっと残念かも。ATEM Television Studio HDのほうはATEM Television Studio Pro HDとできることは基本的に同じですが、1Uラックマウント2/3サイズでかなりコンパクトにできていますね。2/3ってなんか半端なきがしますが、Teranexのコンバーターサイズの機器を横に並べるとちょうど1Uのラックマウントサイズになるようになっています。HyperDeck Studio Miniで収録したり Teranex Mini Optical Fiberで画像を長距離伝送するなどこの1/3のスペースって結構利用価値ありそうですね。

ATEM Television Studio Pro HD。小さいですがソース/プログラムビデオ確認用のLCDが装備されているほか、出力はSDIおよびHDMIの2系統があってマルチビュー出力にも対応しています。

ATEM Television Studio HD。入力切り替えの8個のボタンのほか、ダウンストリームキーヤーやメディアプレーヤー、オートスイッチングトランジション用のボタンが付いています。

UltraStudio HD Miniを発表されました。これはThunderbolt 3搭載のキャプチャー&再生ソリューションで、3G-SDI、HDMI、アナログインターフェース対応で、1080p60および2K DCIまでの10-bitでの収録が可能となっています。

Thunderbolt 3搭載のキャプチャー&再生ソリューションUltraStudio HD Mini。

UltraStudio HD MiniはThunderbolt 3経由でラップトップのバッテリーから給電に対応していて、入力はSDIとアナログ入力に対応しています。

新製品としてはこんな感じでしょうか。ほかにはアップデートがいくつかあるので、紹介しましょう。

URSA Miniですが、今回B4マウントとFマウントのオプションが追加されました。ブースでは箱型のレンズと組み合わせて結構目立ってましたね。B4マウントアダプターは光学系が内蔵されていないので センサーの中央部分を使うことになりHD解像度での収録に限られそうです。また、URSA Mini ProがBluetoothリモートカメラコントロールに対応しました。iPadからアイリスや色温度、シャッター、Recなどのコントロールができます。URSA Mini Proのメモリー残量なども表示できるので、かなり便利ですね。URSA Mini ProのBluetooth対応APIおよびサンプルコードを含むCamera 4.4アップデートは6月に無償でダウンロードできるようになるそうです。

URSA MiniのマウントオプションはPLやEFなどがありますが、今回B4とEマウントが追加になりました。

箱型レンズを装着したURSA Mini Pro。どちらかというとURSA Mini Proは制作系のカメラだと思いますが、これなら中継とかにも使えますね。

ただ、この組み合わせちょっと力技っぽい感じが。もう少しスッキリと組み合わせできるようにリグメーカーさんあたりがアダプターとか発売しそうですね。

URSA Mini ProとFマウントのアダプターでニコンのレンズを装着してデモしていました。

ほかにもアップデートとしてVideo Assist 2.4アップデートが発表されています。日本語を含む10カ国に対応したほか、波形、RGBパレード、ベクトルスコープ、ヒストグラムなどのスコープをフルスクリーン表示に対応したそうです。もう一つアップデートとしてBlackmagic Duplicator 1.1アップデートにより、Blackmagic Duplicator 4KがリアルタイムH.264エンコーディングに対応したことが発表されています。現状ではH.265だと再生環境が限られてしまうので、汎用性の高いH.264での収録にも対応したそうです。

リアルタイムH.264エンコーディングにも対応したBlackmagic Duplicator 4K。

おじさまがいってましたが、ブラックマジックデザインさんってかつてのソニーのようだそうです。出差しは違いますが、ソニーはUマチックとカメラの組み合わせで放送業界に入り、1インチVTRやスイッチャー、編集機へと徐々に拡大していったそうです。その間いくつかのメーカーも傘下に入れたりしながら。ほかにもパナソニックさんやビクターさんも同じように進んで、業務用のビデオ機器でシステムを組めるようにしてきたとか。学校放送やイベントなどで使われるビデオ機器も以前はこうしたメーカーを含めていろんな製品がありましたが、最近はこの部分少し寂しくなってきました。ブラックマジックデザインがこうして機材の幅を広げて息の、はある意味いいタイミングなのかもしれませんね。