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ビデキンちゃんが行く

【レポート】 ビデキンちゃんが行く ~NAB2017 VITECグループ編~

最後は三脚や照明など総合的に扱っているVITECグループのブースを見てみましょう。カメラが小型軽量化するにつれ三脚も小型化していきますが、ドローンが出てきてから状況が少し変わってきたように思います。ドローン自体もそうですが、その派生技術としてジンバルを利用したカメラサポートシステムが出てきたことが大きいと思います。

ドローンのメーカーというとDjiさんが有名ですが、つい最近まで大小さまざまなメーカーがドローンを作っていてGoProのような超小型カメラからREDのようなカメラまで様々なカメラに対応したカメラサポートシステムが出てます。最近こうしたメーカーも淘汰されて少しづつ少なくなってきているようですね。




ビデオなど動画を撮影する場合三脚は必須アイテムといえますが、視点を固定した撮影よりステディカムのように動的に被写体を追える撮影スタイルが主流となりつつあるみたいです。三脚メーカーさんも色々工夫していてジンバルやクレーンやスマホ用のものとか様々な形態のカメラサポートシステムを手掛けるようになってきました。ただ三脚の機構部分が変わることはほとんどなかったんですが、今回のNABでManfrottoさんからカウンターバランスに窒素充填のシリンダーを採用したManfrotto Nitrotech N8モデルが発表されました。耐荷重8kgまでとなってますが、このクラスのヘッドとしては軽量化されているそうです。

Manfrotto Nitrotech N8。ヘッド前方のノブがカウンターバランス調節で無段階設定できます。左の大きなダイアルはティルトのドラッグ調節とロックで径が大きいので調節しやすいですね。

窒素ガスが充填されたシリンダーがカウンターバランスのバネになります。むき出しなのはちょっと気になりますね。

スライドプレート式ですが、横のロックレバーを操作すればワンタッチで着脱できます。

最近の照明はすべてといっていいほどLEDになっていますがLED素子を沢山ならべたフラットパネルタイプのものが多いです。LED素子単体の光量があまり大きく取れなかったのが原因のようですが、最近はパワーLEDといって1つのLED素子でも大きな光量が出せるものが出てきたのでLEDのスポットライトも増えてきました。LEDのいいところは消費電力が少ないのと熱くならないというところでしょう。でも、まったく発熱しないわけではありません。大きなパネルだったりスポットライトタイプの照明ではファンで冷やしたり、ファンがない場合は放熱器がついていて結構それが重かったりします。今回LitepanelsさんからフラットパネルタイプのASTRAとスポットライトタイプのSOLAのラインナップが出展されていました。

Litepanels ASTRA 6X Bi-Color。色温度や調光が可能でDMXにも対応しています。オプションでVマウントなどのバッテリー給電にも対応できます。

Litepanels SOLA 4。13-72°のフォーカス調節が可能なほか調光やDMXにも対応しています。色温度はデーライトです。

Sachtlerからも三脚の新製品がでていました。小型ビデオカメラ用の三脚ですね。 VITECグループには三脚のブランドがすごく多くてほかにもOConnorやGITZOなどがあります。こんなにたくさんの三脚メーカーを傘下にいれてどうするんだろうって思ってましたが、今回のNABでなんとなく棲み分けが見えてきたように思います。Sachtlerは今回新製品として出展したFSB10をみるとわかる通りSachtlerさんらしい伝統的なデザインのものでほかのラインナップも同じです。Vintenはスタジオペデスタル、OConnorは映画系、GITZOは写真用、Manfrottoは写真とビデオの三脚で常に新しい技術やデザインを取り入れている。SachtlerとVintenはENG三脚ではいまだ結構かぶってますけどね。

Sachtler FSB10。耐荷重4-12kgでパン/ティルトともに5段階のドラッグ調節が可能。カウンターバランスは10段階で、ボール径は100mmとなってます。

Vintenさんは三脚やペデスタル中心でしたが電動雲台を新製品として出展していました。電動雲台というと日本では監視カメラとかお天気カメラ用って思う人が多いと思いますが、スタジオやイベント会場とかで使うことを想定した製品です。NABでもいくつものメーカーがPTZ(Pan Tilt  Zoom)って言い方をしていて監視目的のものとはちょっと区別しているみたいです。Vintenさんは自走式のペデスタルを以前からやっていて今年も出展していたんですが、それの延長線にあるような感じです。

Vinten VANTAGE。ボール径75mmの脚に取り付け可能で、μVRCコントローラーやHDVRCコントロールシステムによるPCからのコントロールに対応しています。

おじさまがいうにはそれだけ放送局、特に地方局は大変なんじゃないかって。地方局はおもに地元のローカルな情報を扱うことが多いですが、こういうのってネットやSNSが一般的になってきた今かなり厳しい状況になっているそうで。人件費や機材、ランニングコストを極力減らしたいという状況を反映した製品ってことだそうです。そういえば海外の放送局で取材のカメラを全部iPhoneにして話題になりましたが、こういうことだったんでしょうかね。PTZを導入すればカメラマンの数は減らせるし、プリセットしたところをタッチパネルとかで指定するようにすれば誰でも操作できるし。ニューススタジオとかで常にキャスターの場所が決まっているような定型の場合は導入の価値ありってことでしょうね。

さて、日本でもこうした省力化は進むのでしょうか。結婚式場やイベントホールなどでは以前から導入されていましたが、あまり積極的な運用はされていなかったように思います。ただ、コンピュータやタブレット端末と組み合わて運用するのが普通になってきましたので、顔認識やオートトラッキングなんかと組み合わて自動的に被写体の動きに追従するとか音楽やジェスチャーを認識してスームするなんて自動化が始まるのかもしれませんね。