
【レビュー】 ビデキンちゃんが行く ~URSA MINI PRO 4.6K EFをB4マウントに変換編~

今年の3月の発売以降、人気のためしばらくご用意が出来なかったURSA MINI PROがやっとデモ機が出せるようになりました。B4レンズマウントもデモで出せたので、変換して試してみたいと思います。

B4マウントの中には取り付けネジとシムが付属しています。レンズ側にフランジバックの調整が出来る機構があれば必要はありませんが、ごく稀にオートのみのレンズがあるため今回は2パターンのレンズで試してみます。
まずは本体からEFマウントをはずします(六角で簡単に取り外し可能です)。EFマウント自体に0.5のシムがついています。


その次に付属品のネジを増し締めでB4マウントを取り付けていきます。B4マウントをつける際には0.10のシムが必要です。
本体自体の形状を見てお分かりの方もいらっしゃるかと思いますが1.1倍のエクステンダーが内蔵されています。


B4マウントが取り付けできればレンズを取り付けます。
今回最初に取り付けるのは簡単な方「FUJINON A13X6.3BERM-SD」

SDのレンズですがエクステンダー入りでまだまだご使用いただいている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
取り付けたところがこちら。

このまま電源を入れて映像を見ても円形にケラレが出てしまいます。スーパー35mm 4.6Kセンサーに2/3インチのレンズをつけているのであたりまえですね。1.1倍のエクステンダーが内蔵されている理由はここかもしれないです。
ここでメニュー画面を開いていただき下の画像のWINDOW SENSORをオンにします。(緑になっていればオン状態です)

この動作を行うとイメージサークルが拡大されケラレの無い状態になります。JVCさんのGY-LS300CHにオールドレンズをつけた時をイメージしていただければ分かりやすいかと思います。
(JVCさんのように%表示が無いためレンズと記録フォーマットによりケラレは生じてしまいます)
次に試したのがPXW-X400KFやAJ-PX800GFに付属のレンズ「FUJINON XA16X8A-XB4」です。

X400やPX800でオートで使える専用レンズに近いのでフランジバックの調整がきかない珍しいレンズです。こちらはエクステンダーがついていないレンズなので、2Kまでのみケラれません。
取り付けたところはこちら。


こちらを取り付ける際に厄介なのはシムの調整をするために何度も取り付けたB4マウントを取り外して確認していかなければいけない点ですね。PLマウントのカメラであればレンズとカメラの間にシムを入れるかと思いますが、このアダプターはマウントとカメラの間に取り付けるのでご注意ください。
今回使ったシムは、どちらのレンズも0.50, 0.20この2枚を使用しています。レンズにより変わるかとも思いますので調整は必要ですね。

レンズ側のケーブルを本体に挿せばオートアイリス、ズームサーボも使えます。テストしたこのレンズに関しては、オートフォーカスも対応していました。
カメラの性能を最大限に生かすにはオートフォーカスがしっかりきき、センサーもフルに活用できるEFレンズがいいのかもしれません。
ただ慣れ親しんだENG用レンズの動きとしてスチルレンズとは異なり電動の滑らかなズーム操作が使用可能ですし、スチルだと3~5倍くらいのズームになりますが、ビデオ用レンズだと13~20倍のズームが可能になります。そのためまだまだたくさんお持ちの資産を生かしてエクステンダーなどを入れれば4Kが記録できる、このアダプターは非常にオススメできるものではないでしょうか。