
【レビュー】 ビデキンちゃんが行く~DJI Spark編~

Sparkのデモ機を展示することになりましたので簡単な使い方と、ビデキンちゃんが困ったことなどをまとめてみました。
まずは本体を開封しましょう。
フライモアコンボでは無いので本当にコンパクトです。外箱自体がボックスティッシュ2箱と同じくらいのサイズでしょうか。

中にはUSBポートタイプのACアダプター、マイクロUSBタイプのケーブル、取り扱い説明書が入った長い箱。それの横に黒い保管ボックスに入ったSparkがプロペラとバッテリー付きで入っています。予備のプロペラが1セット入っています。ただし今までついていたSDカードは同梱されていないので、すぐに飛ばされる方は準備が必要です。推奨のmicroSDカードはHP下記に記載されていますので御確認ください。
ではここからビデキンちゃんが立ち上げるまでに困ったことを何点かご紹介させて頂きます。
1 バッテリーの保護のため1度でも充電しないと電源が入らない。

到着時に既にバッテリー残量が少ないためあまりお気付きにならない方もいらっしゃるかと思いますが、そのまま電源ボタンを押しても起動しません。

本体充電の際は後ろのSPARKの文字が書かれている蓋を開けてください
お届け時の初期状態でも最新のファームウェアバージョンがどんどん出ているのでバージョンアップが必要ですし、その際にバージョンアップのためのフル充電してくださいね。
2 サイズは手のひらサイズだけど航空法にひっかかる。

人口密集地など飛行禁止区域で飛ばすためには航空法でしっかり規定されています。規制非対象の重さが200g未満なので、300gあるSparkは国土交通省に申請が必要です。申請が不要な人口密集地以外でも2017年 6月24日より、平成22年の人口集中地区から、平成27年のものに更新されています。そのため今まで飛ばせていた地域で飛ばせなくなっている場合がありますので下記のURLより飛行のルールを要チェックです。
国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
3 本体とタブレット端末の接続はWi-Fiで行う。


OSMOなどをイメージしていただくと分かりやすいかと思いますが、本体とタブレットはWi-Fiで動作させます。またタブレット上でSparkのWi-Fiを確認してもパスワードを求められますが、よくDJI製品をお使いの方こそが一番戸惑うのが、パスワードが「12341234」ではないこと!

場所としてはバッテリーをはずしていただいた本体裏か、保管ボックスに張られたシールを確認する必要があります(ビデキンちゃんは保管ボックスの方は指摘されるまで気がつきませんでした)。電源を入れてからパスワードを打ち込むことになるのでバッテリーの裏は非常にやっかいでした(取り扱い説明書にはQRコードを読み込んでね、としか書かれていませんでしたが。。。)。ただし送信機のパスワードはいつもどおり「12341234」なのでご安心ください。
4 送信機が無い場合はタブレット上からコントロールするしかない。

ジェスチャーコントロール以外で空撮を楽しみたい方にはタブレット上に擬似スティックを表示させる必要があります。画像の左右の円を設定したモードにしたがってコントロールするのですが本体を見ながら押しているところもみながらなので、送信機に慣れてしまっていると少々操作が難しかったですね。また3でも書きましたがWi-Fiでつながっているので大体100mぐらいが電波の届く限界になります。(送信機は日本バージョンだと500mまでです。)
5 ジンバルが上下にしか動かない。

PhantomやInspireなどの3軸と違いジンバルがメカニカル2軸になっています。そのため横を撮りたいときは本体ごと向きを変える必要があります。またジェスチャーコントロールのパームコントロールで左右に動かす場合、本体の障害物センサーは前方にしかないためコントロールする際左右に障害物が無いか目視で判断しないといけません。手のひらの動きで操作できることにうれしくなって左右に振っていて木にぶつかってしまった!など折角のうきうき気分を台無しにすることのないようにお気をつけください。
以上が初期に困ったことでしょうか?
次にモードなどの説明をしたいと思います。

コントロール方法は画像下記から選択できます。

ただし飛行中でないと選択は出来ません。
クイックショットのモードは以下の4種類あります。
Dronie その名の通りドローンっぽい被写体を写しながら斜め上に上昇
ロケット カメラが真下を向いてまっすぐ上昇します。真下に撮りたいものがあるときにオススメ
サークル 被写体を中心にしてぐるぐる周りから撮影します。
螺旋 サークルに上昇がプラスされたもの。螺旋階段的なイメージ
これらはタップひとつで操作なしで簡単に行える分、周りに何も無いところでないとぶつかる可能性があるので非常に危険です。とくにサークルの場合、被写体が動いてしまうとぶつかる可能性があるのでお気をつけください。
そのほかに
タップフライ 目的の場所をタブレット上でタップして飛ばす。
アクティブトラック 被写体を緑の枠で選択しそのまま追尾する。
そして今回の目玉のジャスチャーコントロールです。今のところSparkにしか実装されていない機能です。


タブレット上でジェスチャーコントロールをオンにすると顔認証の後、手の平から自動で離陸します。ジェスチャーコントロールのやりかたは文章や画では判りにくいので詳しい説明はYOUTUBEで「DJI Japan Support 」を検索していただけると詳しく載っているのでそちらをご参照ください。
ここでジェスチャーコントロール時に困ったことを。離陸時は顔認証に時間がかかります。手で持ちながら電源オンなので失敗するとこちらに近寄ってきたり、機体が小さい分、風が強いと流されたりします。なのでプロペラガードは必須ではないでしょうか。(電源入れてプロペラが回りだす前に機体を持っている指がプロペラに干渉しないことを確認してください)

プロペラガード

プロペラガードにもプロペラ同様向きがあります。
困ったこと5にも記載しましたが、障害物回避センサーが正面のみ5m以内の障害物のみなので顔認証などがうまくいかない、被写体として認識しにくい動きや服装だとこちらに向かってくるため結構びっくりします。

こんな感じで社内で飛ばしてみました
ジェスチャーコントロールのお話は画像も含めてパート2で詳しく説明させて頂きたいと思います。ビデキンちゃんの個人的感想としてはフライモアコンボについている送信機がないと100mしか伝送距離がないため、本当に自撮り用だなぁというイメージ。また送信機があっても伝送距離が最大500mくらいで、Wi-Fiと接続するので目視の範囲内で撮影することになるかと思います。そのため空撮用としては入門機にはぴったり。
ただし4Kが記録できないということ。コンパクトかつきれいな映像で撮りたい!ドローンの映像でよく見る鳥のような目線の空撮をしたい!という方ならMavicの方がオススメかもしれません。
本当に小さくてパームコントロールの魔法使いになったような気分を味わうためにはSparkをご購入していただくしかないのでどちらにするか悩ましいところではありますね(Mavicとオプション類の互換性もないので)。Sparkで慣れてからPhantom4 Proでしっかり空撮の2台持ちという贅沢もありますね!
是非ジェスチャーコントロールの感動を試してみたいというお客様はビデキンにてデモ機を展示中ですのでご来店ください(店舗間で移動する場合が御座いますので、お電話にて御確認ください)。ただし各店舗とも人口密集地なので店舗内のみの飛行になります。
ではまたジェスチャーコントロール編のパート2で!