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ビデキンちゃんが行く

【レポート】 ビデキンちゃんが行く~関西放送機器展・キヤノン編~

キヤノンさんは5月に発表したEOS C200やC200BやフラッグシップモデルのEOS C700のほか、XC15、EOS 5D Mark Ⅳなどの最新のカメラのほか、10月に発売が予定されているEFシネマレンズのCOMPACT-SERVOレンズCN-E70-200mmや昨年発売になったHDR対応4KモニターDP-V2420、17型のDP-V1710などの新製品を中心にカメラ、レンズ、モニターといった主力製品を出展していました。

ほかにも現行商品のEOS C100やネットワークカメラ対応ロボットカメラシステムやドローンなんかも出展していました。C200にはEOS C200とEOS C200Bの2つがありますが、EOS C200Bはボディのみのモデルで仕様などに違いはありません。マウントはEFマウントのみでデュアルピクセルCMOS AFによるオートフォーカスに対応しています。これにより、ワンショットAFやコンティニュアスAF、顔検出AFが可能で、タッチパネル対応のLCDモニターでピントを合わせたいところをピンポイントで指定することができます。このLCDモニターLM-V1はEOS C200に付属していますが、ボディだけのモデルEOS C200Bには付属していません。

HDRやデュアルピクセルCMOS AFによるオートフォーカスに対応しているEOS C200。右側のカメラ後部にCFastのスロットがあります。CFastには4096x2160の4K記録が可能でフレームレート59.94fpsで10bitまたは29.97fpsで12bitの記録ができます。音声は16bit/48kHzのPCMで4ch収録に対応しています。

EOS C200の後部にはSDメモリースロットが2基装備されていて、CFastメモリーと異なるコーデックで同時記録できるようになっています。SDメモリーにはMP4、CFastメモリーにはCinema RAW Lightで記録できます。SDカードのほうはUHDやHDのほか、プロキシとして2K(2048x1080)記録ができます。

EOS C200にはHDMIやSDI出力のほかビューファー用のビデオ出力のほか、リモートコントローラーRC-V100対応の端子やGPSレシーバーGP-E2接続可能なUSB端子などのコネクターが所狭しと並んでいます。HDMIとSDI出力はメニューでどちらか1つを選択するようになっていて同時出力には対応していないそうです。

EOS C200のLCDモニターは波形などの各種情報表示のほか、ピントを合わせたいところをタッチすることで、ピンポイントで指定することができるようになっています。撮影中だとブレそうでこわいですね、モニター延長ケーブルなんかあるとよさそうです。

EOS C200は新製品ということもあるんでしょうが、EFシネマレンズのCOMPACT-SERVOレンズやEFシネマPRIME Lens、デジタル一眼用のレンズを装着したものなどかなりの台数がでていました。EFマウントのメリットは豊富なレンズラインナップから目的に応じたレンズをチョイスできることとオートフォーカスへの対応があると思います。実際REDさんやブラックマジックデザインさん、パナソニックさんのカメラなどEFマウントを採用したモデルがありますし、キヤノンさん以外からもEFマウントのレンズが発売されていますので、選択の幅は非常に広いといえますね。

そうそう、キヤノンさんといえば4K対応の箱型レンズやENG用の2/3インチレンズなども放送系には注目です。ENGレンズはありましたが、箱型レンズは出品していませんでした。

EOS C200以外では新製品ということもあってEOS C700が注目されていました。EOS C700はいままでのCINEMA EOS SYSTEMのラインナップと違ってENGカメラのようなデザインになっています。キヤノンさんのデジタルシネマ用のフラッグシップモデルという位置付けで、Codex社さんのレコーダーCDX-36150を装着することで、4K.120P RAW記録することができます。また、アシスタントが付くような撮影ではカメラ後方にカメラマン、両サイドにアシスタントというスタイルが一般的で、EOS C700は設定を表示するLCDやメモリースロットなんかが装備されています。ARRIさんなんかも同じようなスタイルになっていますね。

外観のデザインはENGカメラによく似たEOS C700。PLマウントモデルとEFマウントモデルがあってEFマウントモデルはデュアルピクセルCMOS AFに、PLマウントモデルはCooke/i Technologyに対応しています。いずれもHDR対応で、オプションで有機EL電子ビューファインダー EVF-V70やリモートオペレーションユニット OU-700が用意されているほか、ENGスタイルで運用するためのショルダーサポートユニット SU-15、ショルダースタイルグリップユニット SG-1、B4マウントアダプター MO-4E / MO-4Pなどもあります。

EOS C700のコネクターはモニター2系統のほか、HDMIやSDI×4、TCやゲンロック、リモート、オーディオXLRなど沢山ありますが業界で一般的なBNCやキャノンコネクターを採用しています。

EOS C700にはCFastメモリーのスロットが2基装備されていてリレー記録や同時記録ができます。SDメモリーのスロットもありますが、そっちはプロキシ記録用です。

EOS C700にオプションのリモートオペレーションユニット OU-700を装着するとこんな感じに。跳ね上げてメモリーの交換なども行うことができます。延長ケーブルも用意されているので、もちろん離して使うこともできます。

ほかにもXC15やEOS 5Dなどもありましたが、レンズのほうを見てみましょう。COMPACT-SERVOは昨年のNABで発表されたCN-E18-80mm T4.4と今年になって発表されたCN-E70-200mm T4.4の2本があってキヤノンさんの新しいレンズラインナップです。この2本で18mmから200mmまでカバーできるようになっています。いずれもCOMPACT-SERVO Lens専用グリップ ZSG-C10を装着可能で、ENG用のレンズと同じような使い方ができるようになっています。デジタルシネマ用のカメラをENGスタイルで運用できるんですね。ちょっと違うのはオートフォーカス対応なのとエクステンダーは内蔵していません。ほかには、4K対応のENG用レンズCJ20e×7.8BやCJ12e×4.3Bなどがありました。

CN-E70-200mm T4.4は電動ユニット付きのレンズですが、マニュアルでも使えます。オプションのグリップ ZSG-C10を装着するとENGレンズのように使うことができます。

CN-E18-80mm T4.4にオプションのCOMPACT-SERVO Lens専用グリップ ZSG-C10を装着したところです。

2/3インチ4Kカメラ用の20倍ENGレンズCJ20e×7.8B。高倍率ズームですが、2.2kgと軽量でコンパクトになっています。4Kとなるとピント合わせが微妙になりますが、フォーカスリングの回転角が170°と広くなっていて正確なピント合わせができるようになっています。デマンドなどのアクセサリーはHD用のレンズのものを使用できるようになっているそうです。

2/3インチ4Kカメラ用のショートズームレンズCJ12e×4.3B。最短撮影距離は0.3mなのでかなり寄れますね。

キヤノンさんはカメラやレンズだけでなく最近はモニターのメーカーでもあります。2月に発売になったDP-V1710や昨年発売になったDP-V2420のほか、6月に公開される新ファームウェアが搭載されたモニターも出展されています。キヤノンさんは4Kになってからモニターに参入していますが、それ以前から医療用ではモニターを手掛けていました。今回のファームアップデートでは2画面分割表示やBT.709色域外表示機能のほか、ARRIさんなどHDR表示プリセットの追加、BT.2100対応、EOS C700のRAWディベイヤー対応などとなっています。

DP-V1710は19インチラックマウントに設置可能なほか、DC 12V電源対応となっていて中継車やフィールドでの運用性が向上しています。SDIデュアルリンクのほか6G-SDI端子の装備やカメラのメタ情報による情報表示などができるようになっています。

DP-V2420は新開発のバックライトシステムやIPSパネルを採用することで、HDRをリニアに表示することができるそうです。HDR規格のSMPTE ST 2084、Hybrid Log-Gammaに対応しています。

NABやInterBeeのような大きな展示会ではプリンターやプロジェクターなども出展していますが、この展示会では撮影関係を中心としているせいか効率よく見ることができました。キヤノンさんは4Kを中心にカメラやレンズ、モニターに積極的ですね。今回ちょっと気になったのはXFやXAシリーズの4Kモデルがまだ発表されていないことです。XCは小型でいいんですが、ハンドヘルドタイプの小型ビデオカメラもラインナップにほしいきがします。